仁平 遥大
大好きな映画やCMで、
自分がつくったセットを見るときが最高にうれしいです。
美術部 美術製作課
仁平 遥大
Yodai Nihira
2019年入社/城西国際大学 メディア学部 メディア情報学科卒
入社のきっかけは?
大学でメディア関係について学び、映像美術のゼミに所属していたこともあり、美術セットに興味を持っていました。大の映画好きですし、その道に進みたいと考えていたとき、大学の先輩から「大道具の仕事をやらないか」と声をかけてもらったのです。まさに渡りに船(笑)。自分も映画の世界に関われると思うと、うれしくて、うれしくて。ものづくりも大好きだったので楽しそうだと思い、入社を決めました。
仕事の内容は?
大道具は、CMやドラマ、映画のセットをつくる役割です。デザイナーと打ち合わせをし、材料を選定。図面を見ながらパーツを製作していきます。CMなど短期スパンのものなら5~6人、撮影期間の長い映画なら10人ほどで作業にあたります。一旦、セットが組みあがったら塗装チームへ。塗装が仕上がったら現場で建て込みを行います。撮影中に、組付(くみつき)といって、セットを微調整する役割を任されたら、撮影が終わるまで現場に張り付きます。撮影が終了すれば解体し、次のセットの作業に関わる。毎日がとても忙しく、毎日がとても充実しています。
やりがいを感じる瞬間は?
自分が手掛けたセットが映るCMや映画を見たときです。この仕事は形に残るものですから、作品となってテレビや映画館で流れるのを見ると、まさに感無量。すごくやりがいを感じます。あとオールアップした瞬間も大好きです。作品づくりの一員になれたことの喜びが湧いてきて、「よし!次も頑張るぞ!」と思えます。ここ1年くらいで映画などの長物を手掛けさせてもらえるようになったのもやりがいにつながっています。大きなセットは技術も知識も高いものが要求されますし、セットは一つとして同じものがないので、いつも刺激的。新しい気づきや発見の連続です。
会社の良いところは?
労働環境の良さだと思います。この業界は残業代がろくに支払われないなんて声も耳にすることがありますが、角川大映スタジオではそういうことは一切なく、きちんと支払われますし、振替休日もちゃんと取得できます。人間関係もすごくよく、楽しく働くことができます。ただ、職人気質な方も少なくなく、仕事に対しては厳しいので、慣れるまではちょっと大変かも知れません。とにかく自分から輪の中に入っていくことを心がけてください。そうすれば打ち解けるのも早いですし、目もかけてくれるようになりますよ。
現在の目標は?
一日も早く親方(現場責任者)になることです。メンバーを率いて、責任者として仕事を動かしていける人材になれれば、もっと大きなやりがいと自信を掴むことができるはず。そのためには、さらに技術力やコミュニケーション力を磨かねばなりません。より大きなセットを手掛けながら、親方に求められるスキルを高めていきたいです。入社1年目のある日、親方から「オマエは勘が悪いな」と言われたことがあります。次の行動予測が足りないという意味です。それから仕事への向き合い方が変わり、すごく考えて行動するようになりました。あのときの言葉をこれからも忘れることなく、精進を重ねたいと思います。
どんな人と一緒に働きたい?
とにかく元気な人ですね。元気のよさは、大道具では特に必要なことだと思います。重いものを運びますし、親方から注意を受けることもしばしばです。撮影スケジュールに振り回されることもあれば、急な変更が入る場合もあります。肉体的にも精神的にもタフさが求められる仕事なので、たとえ落ち込むことがあっても気力を出せる人、元気よく挨拶をし、積極的にコミュニケーションがとれる人に仲間になって欲しいです。あとは愛想が良い人かな(笑)。チームで仕事を進めていくので、やはり一緒にいて楽しい人がいい。仲間意識が持てる人を歓迎します。

SCHEDULEある1日のスケジュール

  • 9:00
    親方から渡された図面を見て早速作業にかかります。材料を運び込み、エアータッカーを使用してパネルを製作していきます。
  • 13:00
    図面を見ながらパネルをカッティング。材料選びなども任されます。
  • 15:00
    建て込みの仕上げを行います。建具やドアノブ、ガラス戸などを組みつけながら、デザイナーの追加要望にも迅速に対応します。
  • 17:00
    本日の作業は終了。次の日にかかる図面をチェックし、材料のあたりをつけて帰宅します。
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